「うわ~、後片付け大変そう」
「ってか俺メシ喰ってねぇ!!」
「希、次の授業なんだ」
「ん~っと、英語」
「・・・サボるか」
「いぇ~い!!」
桜龍の5人たちは、食堂を出て行ってしまった。
気がつけば、食堂には私と生徒会だけになっていた。
『・・・あれ、何で置いてかれたんだ?』
失礼しました、とだけ声をかけて、綾たちのあとを追った。
「は~、逃げられた」
「ってか、俺ら何しに来たわけ?」
「桜龍にケンカを吹っかけにきたのだ!!」
「でも、全然相手にされてなかったね」
「うぐっΣ」
「No2のチームが聞いてあきれるな」
「むむむ・・・」
「それにしても、転校生クン…」
「「かわいかったよな!!」」
湊と拓馬は声を合わせて、主張する。
「いや~、あれは可愛かった」
「俺あの子欲しい~!!」
「同感~!!」
「持って帰りたい~」
「抱き枕にしたい~!!」
テンションMAXの二人。
コイツらのせいで、後々面倒事に巻き込まれるとは、今の私に知る由もない。

