「希、先に行くなんてひどすぎ!」
赤茶の髪で、希と同じ顔したヤツが希に抱きつく。
「あはは、ごめんごめん。ユウが困ってたからさ」
「おぃユウ!!俺の希、とんじゃねぇよ!!」
『スミマセンデシタ』
「ユウ~!!俺を置いてくなんてひどいっ!!」
『ぐぇっ…』
次に入ってきた変態が私に抱きついてきた。
ふと気が付くと、クラス中の人が私たちのことを凝視していた。
『・・・なんかガン見されてね?』
「あぁ~、そりゃされるでしょ」
『なんで??千歳の変態っぷりがばれた??』
「千歳のはバレバレだから、大丈夫」
「俺、オープンなかんじだから☆」
何が大丈夫なのか全く分からないんだけど。
頭に?マークをだして首を傾げてたら、今度は屋上にいったはずの綾がやってきた。
「綾がこの時間に教室来るとか、奇跡!!」
「どうしたんだよ、綾!!熱でもあるんじゃね??!」
ちゃんと登校してきた人に対しての反応じゃないでしょ、それ。

