「なぁ、ユウ。まだお礼してもらってないんだけど」
『へっ?ありがとうって言わなかったっけ??』
↑(言ってません)
電源入れたときのパスを決めて、セキュリティも厳重にロックする。
「おま、それだけでいいと思ってんの?」
『それだけじゃダメなのか??
・・・あ、これはこっちのパスか』
設定に夢中になり、千歳の話を軽く流す私。
「・・・人の話はちゃんと聞こうね?」
『ひゃっ!!』
いつのまにか千歳が後ろに立っていて、私をかかえあげた。
『ちょっ!!まだ設定終わって・・・』
「んなの後でいいじゃん♪」
『ダメだって!!・・あいたぁ!!』
千歳は私をベッドへと投げた。
『ヒトをモノみたいに扱うな!!』
反論する私に黙って跨る変態千歳。
『乗るな!!重い!!』
「なぁ、ユウ~」
『なんだ!!』
「お前、マジでかわいいよな」
『だから俺は男だって・・・』
「回線繋いでたら、お前のに挿したくなっちゃった♪」
『いきなりのエロ発言、止めてもらえます?!///』
ニコッと笑って爆弾発言。
普通の女なら確実落とされるね、この笑顔!!
かと思いきや、次は真剣な顔になって
「なぁ、お前と繋げていい??」
私の話なんか聞いちゃいねぇ!!
『何それ、パソコンと掛けてんの??!
全然面白くないし、めっちゃ引くんですけど!!』
なにトチ狂ってんだ、こいつ?!
っていうか、転校初日にして貞操の危機??!
やだよ~、だれか助けてぇぇぇ!!
顎を掴まれ、どんどん千歳の顔が近づいてくる。
(マジでだれか助けてください!!)
「そこらへんにしとけ」

