「で、こいつが祠堂 綾-シドウリョウ-ね♪」
今度は後ろから抱きついてきた千歳が、部屋の主を指差す。
そいつは、澄ました顔でコーヒーをすすってる。
濡れたような漆黒の髪。羨ましいぞ。
っていうか、なんかコーヒー飲むってお洒落じゃね?!
『お金』
「んぁ?」
『千円』
「・・・ツケとけ」
『えぇぇぇ??!今度返すって言ってたじゃん!』
「同じ部屋だし、構まわねぇ」
『お前が構わなくても、俺が困るっつの!』
「千歳、払っとけ」
「払ったらコイツ貸してくれる??」
「あぁ、好きにしろ」
「やったぁ♪じゃ、俺の部屋いこうか、ユウ」
『なんで??!何がどうなってそうなるの??!』
抱きつく千歳を引っぺがして、綾のもとへ行く。
「千歳の変態~!!」
「るせぇ、あいつめっちゃかわいんだけど!!」
「男にまで手出しちゃダメだよ」
変態千歳がいじられてる。

