ポメさんは、みんなのところに置いてきました。



『ふぅ~・・・さて、やることが一気に増えました』


「そうなの?」


『うん。綾がね、昨日一気に予定をいれてくれやがったのよ』


「あぁ、黒豹のこと?」


『うん、ブラックタイガー』


「だからそれ、黒い虎になるって」




真っ白なスケジュール帳をめくって、書き込む。




『綾の兄貴とタイマン、仕事(10件も溜まってました)、来月は女子来る、黒豹・・・』


「あ、母さんから伝言があったんだった」


『ん?理事長から?』


「そう。もしよかったら女の子の制服貸すわよっ、だってさ」


『結構です』


「ちぇ~、ユウなら来てくれると思ったのにな」


『なんで千歳が残念そうにしてんの?!』


「ユウがスカート履いてるの、みたい!!!」


『断固拒否。履いたとしても、てめぇには絶対みせねぇ』




それは来月の話だし、まぁ後回しだ。



組の仕事は、2個ほどでかいのが入ってるから、後回し。

細々としたヤツは、後日皇に相談しよう。




『そんなことより、問題は綾の兄ちゃんだよ!』


「あ~、俺も一回タイマンで語ろうって言われた」


「言い方紛らわしいよな。兄ちゃんとタイマン張るのかと思いきや、一対一で話すだけだし」


『ど、どんくらい話した??』


「俺は20分」


「はいはいっ、俺も!!」


「俺は経済の話で盛り上がっちゃって、1時間ほど語ったなぁ」


「え、希は置いといて、千歳と桜李短くね?!

俺なんか2時間も拘束されたぞ!!」


『なんで?!こんな地味男に時間かける必要ないだろ!』