そこに立っていたのは つばの大きな真っ赤なカッパを着て 傘を片手にクスクス笑う女の子。 小学生…いや、 中学生だろうか。 カッパの赤とか対照的に 真っ白な肌。 そして 吸い込まれそうなほどの大きな目。 彼女は ザァァと雨の音しかないこの殺風景な公園に すこし場違いだと思うほど 輝いていた。 …少なくとも俺は そう感じた。