「たーくーま!!」 またぼーっとしていたらしく 確信犯! とでもいうように波琉が睨んでくる。 ほうきをもっていて 俺にとっては鬼に金棒。 「波琉…怖い」 「風邪が治ってないなら なにかあったの?」 逃げるようにほうきを片付けて かばんを背負う。 「別に。 ちょっと今日の授業のことを考えてて…」 ほら、 保健の授業。 と余り覚えていない授業内容を必死に思い出す。