「ため息つくと 幸せ逃げちゃうよ?」 容赦なく降りかかっていた雨が途切れ 不意に後ろから声が聞こえた。 「っ!?」 驚いて思わずベンチから落ち 腰を抜かしたマヌケな格好で後ろを振り返った。 “ドキッ” 心臓が大きくはねたのがわかった。