それを見た波琉は目を細めて軽蔑するように言う。 「なに?あのスーパーサイヤ人みたいな頭」 「スーパーサイヤ人?」 「知らないの?漫画の…」 ちょっと待って、 と言い机に向かい 少しして振り返った波琉が見せた “保健”と書かれたノートの隅に書かれたスーパーサイヤ人は 一樹そっくりのツンツン頭だった。 顔は似せたのかそういう顔なのか 悪戯っ子みたいな笑顔もそっくりだ。 「ふっ…似てる」 「でしょ?」 遠くの席にいる一樹と見比べて ふんっと得意そうに笑った。