しばらくすると 廊下から喚き声が響いてきた。 「いてーてて!!」 「うっさいわね! あんたが悪いんでしょ? 毎度毎度…」 連れて来ましたぁー といい教室に入ってきた波琉の手には 髪の毛引っ張られて体をくの字に曲げながら連れてこられた一樹がいた。 「あんま引っ張んなって!」 「こんな髪の毛、全部抜いちゃえばいいのよ!」