「なーにたそがれてんの?」 いつの間にか前の椅子に座りながら波琉が覗いていた。 「んー雨降らないかなぁって…」 雲間から見える太陽が眩しくて 思わず目を背ける。 「珍しいね。 拓馬、雨嫌いじゃなかった? 音がうるさいとか、 視界のじゃまだとか」 そう言えば、 そうだったな。 「うん…」