「神尾さんなぐさめて~」


「きゃははっ」




もともと乗りがいい性格もあり

女子達の気持ちも分からないこともないが

こいつが目立ちだしたのには訳があった。



「波琉、お前俺の骨折れてたら慰謝料払えよなっ」


「はぁ?
なんであたしが?
自業自得でしょ

だいたいね、
この髪型も中学生らしくないのよ!
整髪料は校則違反~」


そう言いながら波琉

は一樹の頭をぐしゃぐしゃに掻き回した。