「ところがどっこい!!」 ぴょんと机から飛び降りると 前の席の椅子を勝手に引っ張って そこに座った。 「ところがどっこいって… いつの時代だよ」 机に乗せている 一樹の手の上めがけて ドカッとカバンを机に置くと、 「危ねっ」 と言いながら慌てて手を引いた。 「お前のカバンおもったいんだから 手加減しろよなっ」 「で?」 教科書を出しながら 話の続きを促した。