バフッ




「え?」



いきなり目の前が真っ白になった。




「あんたびしょびしょじゃない。

まったく…。

風邪引くわよ。

お風呂沸かしといたから

ほらっ早くはいりな!」





わしゃわしゃと

くらくらするほどバスタオルで頭を拭かれながら

返事をした。




「あ…うん。」




いつも通りの母さんに戸惑いながらも

俺は素直に風呂場に向かった。