中学2年生。 そんな俺は 大人と子供の境目にいる14歳。 まさに反抗期真っ盛り。 そんなこと分かってる。 分かってはいるけど 世間の肩書き通りの 自分にもイライラした。 季節は3月。 気温はだいぶ暖かくなったが 降りかかる雨はまだ冷たくて、 あっという間にずぶ濡れになったTシャツは 肌にピッタリくっついて 気持ち悪い感触が伝わってきていた。 「クソッ」 自転車に乗るのももどかしく、 ひたすら走った。