「な~に?」

!!

声と一緒にあたしをあたたかく包み込んだのは木村先輩の体だった

「は、早かったですね」

「え?俺玄関でずっと待ってたんだけど気づかなかった?」

わざと気づいてなかったふりするあたし

「え、わかんなかった~!」

「にぶすぎでしょ」

普通に笑った先輩の笑顔がなんだか
あたしを切なくさせた

「じゃ行こっか!」

そう言って先輩のさしのべた手を握って
ふたりで先輩の家に向かった