「……そっか」 「…うん、でもありがとう」 あたりは暗くて、ちゃんと新井田くんの顔は見えないけど優しく微笑んでくれているのがわかった ありがとうもごめんも使いたくはない言葉だったけど、あたしの気持ちを伝えるためにはどうしても使わなくちゃいけなくて、何だか胸が締め付けられた 今のあたしにとって、 ごめんは切なくて悲しい言葉に思えて ありがとうはもっと悲しい言葉に思えた そのあと、2人で手をつないで帰った 今日はとっても月が明るくて、あたしは心のなかで静かに祈った 新井田くんの幸せを