「明菜ー!遅刻するわよ!」 毎日のように母が1階から叫ぶ。 「うーん…」 「もう少し早く起きなさいよ」 私がリビングに行くと母は言った。 ―…数分後 「行って来まーす」 私はいつも通り、真っ直ぐ駅まで歩く。 「真奈美ー!」 私は毎朝親友の真奈美と学校へ通っている。 あ、申し遅れました。 私、南城学園1年の松本明菜。 至って普通の女子高生。