「エエ!!マジかよ!?」
(゜-゜)(。_。)


「う、うん」
(´Д`)


すぐに友達に報告した。今までの事を喋りまくった。 嬉しさを誰かと共有したかった。

その後、彼女には
『千曲のねーちゃん』と言うあだ名がつき、幸せの朝は日曜日と祝日以外続いた。


ただ彼女と『おはようございます』と挨拶する為だけに、早起きに専念し、ボクはあの道の角に隠れながら、スタンバイし続けた。


心地良かった・・

すれ違いに挨拶をする、それだけなのに。



今、想えば、純粋な
白いキャンパスとは、よくいったものだ。まさに、それだった。
何色をも描かれていない真っ白なキャンパス。

今の私にとっては、
【無知】ほど希望に満ち溢れた言葉は、もしかしたら、無いのかもしれない。




その後、彼女との幸せな朝は、約1ヶ月ぐらい続いていたのだが、ボクにとっては、トドメを刺すような出来事が起きた。


再び彼女がアルバイト先に来たのである。

その日も6番レジ

今度はボクより先に
彼女がボクに気がついた。

少しニヤけながら、買い物カゴを持って立っている彼女。

「いらっしゃ・・アッ、ここんにちは・・」

「こんにちは」


お互いに軽く挨拶だけし、彼女は他のお客様と同じように、レジ袋に商品を入れて、こちらを振り向くこともなくその場を去った。



今考えれば、彼女の最寄りのスーパーだった、それだけの事をボクは、また、運命だと、勝手に感じていた。