大方の予想より、早く、彼女はボクに気づき、声をかけて来た!
「ごめ~ん、写真いいの無かったから、持って来なかった。」
彼女の第一声の生声は過去1年思い描いていたイメージとは、ギャップがあり、気さくな感じだった。
「あっ、いいですよ、無けれ無いで・・」
嘘つき・・
「あの~、おはようございます。突然な事して、すみませんでした。」
彼女は首を横に振って答えてくれた。
「いいのよ、気にしないで、じゃ!」
と優しい口調で自転車に股がる彼女。
もう、行ってしまうのか!と思いつつ、ボクに選択権はない。
「ありがとうございました。」
彼女は何事も無かったかのように、再び通学路へ戻り学校へと去った。
あっと言う間の出来事とは、この事であろう。
気が付けば、緊張のオブラートは甘く溶けてた。
それと同時に溢れこぼれる嬉しさ。
「ヤッタ、ヤッチまった!!(´Д`)」
この出来事を誰かに喋りたくてたまらなかった。
号外!号外!
\(^o^)/
そんな気分のまま、ボクは学校へ向かった。