離れのベランダで我が家のもうひとつの親子、猫のミミとララが照らされる太陽の恵みによって、気持ち良さそうに重なり合って寝ている。
いつもの赤い自転車に股がると親猫のミミがご主人様のボクにしゃがれ声で、いってらっしゃいませと言っているかのように鳴く。
ミミは、ボクが拾ってきた猫である。 今では離れで祖母と一緒に暮らしている。
祖母と母は犬猿の仲。昔はよく、鬼嫁、糞婆と罵り合っていたが、離れに暮らし始めて以来、冷戦状態と言った感じだろうか
ボクはそんな家庭環境に、なんとも思わなくなっていた。
今思えば、心が麻痺していたと言った方が正しいのかもしれない。
ボクの自転車は重力だけで坂道を転げ落ちるように、学校へと走り出した。
