あたりまえのしょうり



「挨拶はここまでだ。
宿舎に案内する、ついて来な。」


「はい!」


クイっと倒された人差し指に促されるまま女の後ろを歩いた


「さぁ、着いたぞ。
今日からここで生活してもらう。」


どこにでもあるような二階建ての宿舎だった


「返事は?」


「あ、はい。
一生懸命がんばります。」

早速怒られてしまった


「よし、次は中を案内してやる。
今日はそこのスリッパを使いな。」


「はい。」


(しっかり、しっかりしなきゃ)