余りにも長く沈黙が続いてしまったこともあり、痺れを切らしたオレは栗沢に話しかけた。
橘:
「えぇ〜と……栗沢さん………??」
栗沢:
「何だ………??」
橘:
「アンタ…………何のためにオレを見舞いに来たんだよ………??」
栗沢:
「……………」
さっきも言ったが、人を病院送りに仕向けといて、ノコノコ「見舞いにきた」なんて理屈は通らないだろ……………いや、通らせねぇーよ……………!!!!
橘:
「どう何だよ………??」
栗沢:
「……………」
栗沢は林檎を切る腕を止めたまま、さっきより眉間に少し皺を寄せ、睨むような目つきでオレを見上げた。
栗沢:
「…………不敬礼だな…………」
橘:
「は………??」
何と………??
栗沢:
「敬語は使え…………私はお前よりも年上だ…………」
だろうな…………
アンタの方が少し老けて見える………
橘:
「この状況でどうやってアンタを敬えばいいんだよ………!!??」
栗沢:
「それはそれ…………これはこれだ…………」
何だ………その下らない理屈は………!!??
栗沢:
「仮にも…………お前の先輩だ…………敬意を払うべき相手に違いはない…………そうだろう…………??」
橘:
「へっ………??」
先輩…………??


