桜庭:
「お願い!!!!栗沢………さん………????アナタなら止めさせられるでしょ!!!???」
栗沢(誠也):
「ハッハハ………!!!!お前は黙ってそこで先輩がなぶられるのでも拝んでなぁー………」
冷ややかな口調でそう言った[栗沢誠也]は、私を尻目に携帯電話を耳に当てた…………
栗沢:
「…………………もしもし…………姉貴か…………????」
桜庭:
「…………??」
姉貴………????
栗沢:
「…………榊原を拉致したぜ……………それと……………[桜庭 遼]もだ……………」
桜庭:
「ッ………!!??」
私ッ………!!!???
栗沢:
「……………あぁ…………分かってる…………じゃあな…………」
電話が終わったようで、栗沢は携帯をポケットにしまう。
栗沢:
「フンッ…………おい!!!!お前ら!!!!その辺にしておけ!!!!!!」
栗沢の一声で、さっきまで榊原を散々に殴っていた北陽高生の拳が止んだ…………
桜庭:
(よかった………)
やはり…………
この[栗沢誠也]が、この集団のリーダー格のようだな…………


