「花本っ……。」





勢いよく入ってみたものの、


肝心な花本が居ない。



ここにも居なかったか……。


と、諦めて出て行こうとした時



俺の一番好きな人の声が聞こえた気がした。






「花本?……」




俺は声が聞こえた方へ近寄る。





そこは白いベッドの上。



そこからは、花本の泣き声が聞こえるんだ。