海は、スキップでもしそうな勢いでテーブルへ向かった。
(やった…。アイラさんに勝ったっ!今日の夕飯は、いつもより手のこんだものにしようっ。うーん、何がいいかな…。よし、出汁からとるラーメンにしよう!)
1人うかれまくりであった。
注文した客は、こちらに背を向けているが、スーツをびしっと着ているサラリーマンのようだ。
「お待たせいたしまっしたーっ」
語尾が若干あがり気味で言い、客を見た。
鼻が高い…。外国人のようだ。
と外国人は話かけてきた。
「Excuse me」
「?!」
海はコーヒーを落としかけた。
「Could tell me the way to the Akaki'coffee shop?」
