「寝る気はめっちゃあります」
愛羅は欠伸をした。
(これは俺一人で作るはめになる…?)
由茄は危機感を覚え、まな板と戦った。
「おかしいな…」海は首を傾げた。「家じゃちゃんと料理できるのに」
原因はわかっていたが、気づきたくないので心の奥へと押しやった。
なのに。愛羅は容赦なく言う。
「最近料理してないんじゃない」
う…。ご名答…。
最近は家に帰っても時間が遅い。だから簡単な料理を作り置きさせている。家族に悪いとはおもっている。しかし、今は優先順位がある。それがバイトなのだ
「てか、俺、今ならうまくできそう」
