…。
沈黙が舞い降りる。
「で?」
海と由茄は声をそろえた。
「で、って…。俺に他に求めるの?」
「いや…それだけの理由で来たのかと思えなくて…」
「ユカくんに以下同文です」
愛羅は小馬鹿にするよう、ふっと笑う。
「わかってないね。オーナーとスズランさんがいないってことは、誰が料理作るの?」
次の瞬間、海の動揺の声が、まだ夕が沈まない空に響いた。
それからその日、海と由茄(愛羅)はオーナーからみっちり仕方を叩きこまれた。
ふと海は疑問になる。
(責任者がいないのに営業していいもの?!てか高校生に店を任せるオーナーって…)
立派というか、何も考えていないというか…。
