やっと思いついた、海の精一杯の嫌味だった。 「お前は鼻で息できないの?今ユカと話してるのは俺。口ばっか開きすぎ」 嫌味が10倍になって返ってきた。 「…あーはいはい、黙ってますよ。ユカくんとの時間を邪魔する程度に」 「鼻息」 もうめんどくさくなったのか、愛羅は一言しか言わなかった。意味が伝わったかは不明。 (…アイラさんもユカくん大好きなんだなあ…) やはり伝わってない。 「アイラ、いじわるしすぎ。…で、何の用なの?」 「今日、明日オーナーとスズランさんがいなくなるんだって」