Milky Milk ~間違いないのは1つ~



「あっごめんなさい」海はばっと顔を上げた。その笑顔は自然なものではない。「行きましょうか」


海は愛羅が持つ紙袋を持とうとした。しかし、愛羅はそれを許さない。愛羅は自分の頭位まで高く上げた。


「ちょっ…何ですか。いじめ?私が持ちますから」


「…」

「アイラさんの方が背高いっていう見せつめですか?」


愛羅は海を上から見た。背伸びで頑張って取ろうとしている。
少し考え、頭をボリボリかいた。

「俺の方が高い」

「はっ?」

「身長。だから、任せれば?」

疑問系なのがよくわからないが、どうやら、俺が持つ、と言いたいらしい。