それは、「自分はここにいるよーーー」という、合図。 愛羅は、それが心地よかった。こんな自分でも、相手をしてくれることが…。 「俺は秘密基地に来ただけ」 「秘密基地の土地は、私が所有者です。よってここは私の場所」 「…ふーん。寂しいんだね。そんなとこしか場所ないなんて」 お前に言われたくはないっ!、海は心で怒鳴った。 「てか、何用ですか」 海はできるだけの平常心で問う。愛羅はキッチンの上にひょこっと座った。 「耳ないの?」 「はあっ?てか、そこにいると仕事できない…」