「よし!!じゃあ皆転校生を紹介するぞ!」




先生はいきなりそんなことをいいはじめた。




ガラッ








入ってきたのは名波だった。






「転校生の吉川名波さんだ。皆仲良くしてやってくれ」


「吉川名波です。よろしくお願いします。」






クラスがざわつく





「可愛いな…」

とか言う人もいれば

「友達になりたい」

って言ってる人もいる。







「それじゃあ吉川は…」



「先生…私あの子の隣が良いです。」



と、私を指差した。



……って私!?







「えっ知り合いなのか?まぁ丁度仲崎の隣空いてるし、そこで」



「ありがとうございます」




そういって名波は私の席まで来た。



そしたら名波が意味ありげな顔をして



「よろしくね」




と、言ってきた。




『うん。よろしくね』






その様子を玲美がじっくり見ていたということに私は気がついていなかった…