あずきもなか




「……」

2人の間に沈黙が
流れる。

先に口を開いたのは…
梓。

「なんで…だ?」

恐る恐る、聞いてくる。

「居るわよ、居るけどね。
義理の母親。
前のお母さんね。
あたしが中1の時、
逃げちゃったの、男と」

「……。」
梓は何も言わずにうつむく。

……何よ。

「オレがそんなの信じると
思うか?」って笑わないの?

同情してるの?

何て声、掛けたらいいのか
とか思ってる?

ねぇ、梓?