そうそう! 聞かなきゃいけないこと あったんだった。 「そーいえば… アンタ、家族は?」 あたしは梓に聞いた。 「お袋は…仕事。 水商売だから、 あんま帰ってこねぇ。 親父は…分かんねぇ。 生きてるか、死んでるかすら」 あたし、 聞いちゃいけないこと 聞いたかも。 梓の顔。 どこか寂しげだった。 強がりの中の、 弱さを見た気がした。