それから3日後。



午後7時。俺は鳥居下で里香を待っていた。



「お待たせしました!」



元気のイイ挨拶とともにこっちに駆け寄って来た。



「!!!」



俺はドキッとした。声も出せづ、ただただ里香に見とれていた。里香は綺麗な藍色の浴衣を着て、短い髪は見事に結ってある。



「巴さん?」



里香は大きく茶色目をパチパチさせている。



「あぁ…悪い。それより、浴衣似合うな」



「そうですか!ありがとうございます!何年もお祭なんて来たことなかったので、少し張り切ってみました!」



「あぁ…本当綺麗だな…」



「何か言いました?」



「いや、それより早く行こうぜ!」