愛しのマイ☆ドクター

『ふうん そうなんだ』



美羽の反応は

すごく簡素だった



僕は正直少し拍子抜けした



『だから・・・頑張って治療していこう』





ありきたりの言葉を口にした



『出て行って』



『え?』



『わかったから 治療もするから

とにかくみんな出て行って』



美羽の言葉は

15歳とは思えないほど

静かな迫力に満ちていた



『美羽・・・

そんなこと言うもんじゃないわよ』



お母さんが

たしなめるように言った



『お母さんも出て行って

この病院に来てくれるのはいいけど

とにかく今はひとりにして』



僕たちの誰ひとりとして

このときの美羽に

逆らうことなんて

できやしなかった



それくらい

彼女の雰囲気は

すべてのことを

拒否していたからだ