愛しのマイ☆ドクター

午前中の外来診察には

できるかぎり

美羽のことを

考えないようにした



考えてしまいそうに

なったときは

「ぼくは医者なんだ」

と何度も自分に言い聞かせた



そして

その時刻がやってきた


美羽の病室には

すでにお母さんが来ているようで

中からは楽しそうな話し声が聞こえてきた



ノックするのを

躊躇してしまって

立ちすくんでいたら

院長先生がやってきた



彼は何も言わず

僕の肩をポンとたたいて

うながしてくれた



コンコン



『こんにちは』



中には社長さんも来ていた



お母さんは僕を見て

軽く頭を下げた