愛しのマイ☆ドクター

『それでは早速ですが

娘さんの病気に関しての

説明をさせていただきます』



院長が自分で説明を始めた



要点をついたうまい話し方だった



僕は横で聞いていて

さすがベテランだと感心していた



『それで・・・申し上げにくいのですが

このマデルンハイト症候群という病気には・・・』



美羽のお母さんが

身を乗りだして聞いていた



『現代の医学では治療法が見つかっておりません』



死刑の宣告と同じだと僕は思った



しかもそれを医者が言っているのだ



僕は

お母さんがショックで

取り乱してしまうのではないかと

心配したが

彼女は気丈にも黙って聞いていた



『もちろん我々も

腎機能回復の薬剤投与

肝機能回復の薬剤投与

抗生剤の投与など

できるかぎりの・・・』



『あの子の・・・

あの子の命は・・・

あとどれくらいですか?』



院長先生の話をさえぎったのは

お母さんの静かな声だった