愛しのマイ☆ドクター

その夜

またいつもの時間に

美羽の病室に向かっていた



でも今夜は

とても足が重かった



美羽の顔を見るのがつらい・・・



どんな顔をして

彼女と話をすればいいのか

わからなかった・・・



病室の前まで来て

僕はノックできずに突っ立っていた



すると

ドアが勝手に開いた



美羽が目の前にいた



『あれっ 先生 どうしたの?』



『いや 今来たとこだよ

ちょうどノックしようとしてたとこ』



僕はとっさに

思いついた言い訳をした



『ふうん 美羽ちょっと喉渇いたから

ジュース買ってくるね

すぐ戻るから待ってて』



嬉しそうな美羽を見ると

僕の胸は張り裂けそうに痛んだ