愛しのマイ☆ドクター

どっくん　どっくん



胸の音が

美羽に聞こえてしまわないか

心配になるくらいに

僕の心臓は激しく

血液を循環させていた



『ねえ　どうなの　先生？』



『うーん　まあ　あくまで

仮定の話としてだけど・・・』



『だけど・・？』



『つきあう・・かな』



『ふうん　そっか』



思っていたよりも

素っ気ない反応だった



女の気持ちは

僕にはわからなさすぎ・・・



『じゃあ　さあ』



『まだ質問あんの？』



『もちろん　まだまだあるよ！』



『わかった　じゃあ次は？』



『それでコクってきた女の子と

つきあったとして　初デートはどこ行く？』



『初デートかぁ・・・』



（正直　答えに困った　僕は２５年間生きてきて

ほとんどデートというものをしたことがない・・・）