愛しのマイ☆ドクター

『超嬉しい~!』



顔を輝かせて喜ぶ美羽を

僕は満足げに眺めた



『先生さあ』



『うん?』



『彼女作んないの?』



『うーん・・・

作んないっていうか・・・ できないよ・・・』



『なんで?』



『なんでって・・・

僕はそんなイケメンでもないし

毎日仕事ばっかりで出会いも少ないし』



『ふうん じゃあ

もしコクられたらつきあうの?』



『コクられたらって・・・ 誰に?』



『先生のことを

ひそかに好きだった女の子に』



『そんな仮定の質問じゃ答えられないし

だいいちそんなことありえないよ』



(うん ありえへんよ・・・

そんなこと・・・)