『まあ ということで ですね』



『はい』



『病状の変化もふくめて

私と緊密に連絡をとって

ください

当院としてもできるかぎりの

ことをしていくつもりですから』



『わかりました

ありがとうございます

僕も全力をつくします』



院長室のドアを

閉めたあと急にめまいがした



あまりにも

院長室での空気が

濃密すぎた・・・



話の内容が

衝撃的すぎた・・・



僕は

外来に戻る気になれず

しばらく中庭で

ぼんやりすることにした




不治の病・・・




難病・・・




まだ若い女の子・・・




美古都・・・




ミコトちゃん・・・



いろいろなことが

頭の中で浮かんでは

消えていった・・・