『最初はね
何をされてるのか
よくわからなかった』
串刺しにされたままの
僕の心臓は
今度は切り刻まれるように
痛み出した
『もちろんね
エッチって何をするかは
知ってたよ
だけど自分がされてることが
それなんだって
ぜんぜんわからなかった』
『その男ほんとう
そういうとこだけ賢くってね
お母さんが仕事とかで
長時間いないときだけをねらって
美羽にのしかかってくるの』
僕は耳を
覆いたくなってきていた
あまりにも痛々しく
そして酷い話すぎた
でも美羽は
その話をやめなかった
僕はただじっと
彼女の話を聞いていた
いや
聞くしかなかった
『美羽はね
お母さんがそのことを
知ったら悲しむって
思って ずっと言わなかったの
もちろん学校でも 誰にも』
何をされてるのか
よくわからなかった』
串刺しにされたままの
僕の心臓は
今度は切り刻まれるように
痛み出した
『もちろんね
エッチって何をするかは
知ってたよ
だけど自分がされてることが
それなんだって
ぜんぜんわからなかった』
『その男ほんとう
そういうとこだけ賢くってね
お母さんが仕事とかで
長時間いないときだけをねらって
美羽にのしかかってくるの』
僕は耳を
覆いたくなってきていた
あまりにも痛々しく
そして酷い話すぎた
でも美羽は
その話をやめなかった
僕はただじっと
彼女の話を聞いていた
いや
聞くしかなかった
『美羽はね
お母さんがそのことを
知ったら悲しむって
思って ずっと言わなかったの
もちろん学校でも 誰にも』


