愛しのマイ☆ドクター

やがて小鳥の鳴声が聞こえ出した



美羽は僕を見て優しく微笑みながら



『朝に・・・なっちゃったね・・・』



と言った




『うん・・・』




『先生・・・ お仕事は・・・?』



『いいんだよ 今は美羽のことを優先してかまわないって院長先生から許可もらってるから・・・』



『ダメだよ・・・ 先生を待ってる子どもたち この病棟にもたくさんいるんでしょ?』



『まあ・・・ そうだけど・・・』



『じゃあ 行ってあげて 美羽は今大丈夫だから』



『でも・・・』



『いいからっ 先生は患者の子どもたちみんなの先生でしょ 美羽が独り占めしてるわけにはいかないよっ』



美羽は両手で僕を押しのけるようにして仕事に戻るよう促した



『わかった・・・ またあとで来るからね・・・』



『お仕事頑張ってねっ』



僕はその言葉を照れくさく感じた



まるで新婚夫婦になったような錯覚をおぼえた



頭の中に一緒に暮らしている僕たちが浮かんだのだ








だけど僕は

わずか数時間後に

彼女の病室を

少しでも離れたことを

後悔することになるのだった