『先生っ 美羽ちゃんが・・・いきなり倒れてっ!』
マネージャーさんの言葉を全部待つまでもなく
僕は部屋を飛び出していた
レコーディングルームで
美羽は椅子に座ってうなだれていた
『美羽っ しっかりしろっ!』
と僕は美羽を抱きかかえて
声をかけることで
意識の有無を確認しようと思ったが
意外なことに返事はすぐに返ってきた
『あ・・・ 先生・・・ 大丈夫だよ・・・』
顔色はかなり悪くなっていたが
目の光は強かった
『無理しないほうがいいよ 中止にしよう』
僕はそのまま美羽を病院に戻すつもりだった
『ううん・・・ 大丈夫だから・・・ 最後まで・・・レコーディングさせて・・・』
『だけど・・・』
『本当に・・・ 大丈夫だから・・・』
と言った美羽には
誰にもこの仕事の
邪魔をさせない とでもいうような
気迫が満ちていた
そして何も言えない僕の
腕の中からすり抜けて立ち上がった
ふらふらとしながらも
マネージャーさんから
水を受け取って一口飲んで
レコーディングルームへ戻っていく美羽
『さっきのフレーズからもう一回ね』
大勢のスタッフさんが見守る中
美羽はまたマイクに向かった
僕は何もできずに
その姿をぼう然と眺めていた
(意識が混濁したりしない限りは続けさせるか・・・)
僕は後ろにいた岡崎さんに
目でOKの合図をした
マネージャーさんの言葉を全部待つまでもなく
僕は部屋を飛び出していた
レコーディングルームで
美羽は椅子に座ってうなだれていた
『美羽っ しっかりしろっ!』
と僕は美羽を抱きかかえて
声をかけることで
意識の有無を確認しようと思ったが
意外なことに返事はすぐに返ってきた
『あ・・・ 先生・・・ 大丈夫だよ・・・』
顔色はかなり悪くなっていたが
目の光は強かった
『無理しないほうがいいよ 中止にしよう』
僕はそのまま美羽を病院に戻すつもりだった
『ううん・・・ 大丈夫だから・・・ 最後まで・・・レコーディングさせて・・・』
『だけど・・・』
『本当に・・・ 大丈夫だから・・・』
と言った美羽には
誰にもこの仕事の
邪魔をさせない とでもいうような
気迫が満ちていた
そして何も言えない僕の
腕の中からすり抜けて立ち上がった
ふらふらとしながらも
マネージャーさんから
水を受け取って一口飲んで
レコーディングルームへ戻っていく美羽
『さっきのフレーズからもう一回ね』
大勢のスタッフさんが見守る中
美羽はまたマイクに向かった
僕は何もできずに
その姿をぼう然と眺めていた
(意識が混濁したりしない限りは続けさせるか・・・)
僕は後ろにいた岡崎さんに
目でOKの合図をした


