隣のキミ



「瑠実ーっ」

「やだあ、また傷
 心配したんだよ」

「ありがとね」


友達は私に抱き着いて
大泣きしていた。

感謝と申し訳なさが
すごく大きかった。


「片岡君ほんと凄い!」

「だってうちらが片岡君に
 瑠実が電話でない!
 どうしようって言ったら
 凄い勢いで教室出て
 瑠実探し行ったんだよ」

「え……………。」

「ちょっとあれは惚れたな」

「それ分かるぅ」



そんなに必死に…私を。



にやける自分
かなり気持ち悪いだろう


でも単純に嬉しかった。



「終わったね、瑠実」

「ほんっとありがとう!」

「てか将吾君は?」

「あー、先生に
 連れてかれたんだよね」

「学校辞めちゃえば
 いいのにね~」