隣のキミ



「……ごめんね」

「何が」

「迷惑ばっかかけて」

「……………。」

「片岡には…ちゃんと
 彼女いる…のに…
 いつも守ってくれる」

「……………。」


ほら、またそうやって
可哀相な目でみる。


「彼女が知ったら
 ……嫉妬するよ」


なんで自分はこんな事しか
言えないんだろう。


「…………だな。」


お前が好きだから
守るんだ、とか
これからも守りたい、とか
そんな答え期待してない。

でもそうやって君が
もう守ってくれなくなる。
ただの隣の席の友達

ただの……………友達

そんなの嫌だよ


「泣くなって」


笑いながら私の頭を
ぽんっと軽く叩いた


「女が男に殴られてんのに
 守らないとかありえねえ。
 俺的に無視できねえし、
 俺の彼女はそうゆう事も
 ちゃんと分かってくれる。
 だからお前がまたあいつに
 何かされてたら守る。」