「おい」 聞き覚えのある男の声に 私と将吾は揃って 声のする方を振り向いた。 すると男は将吾の 胸倉を掴んで殴り飛ばした。 「大丈夫…?」 「な…んで……いるの」 「心配だったから」 片岡遼 君はどこまでも罪だったね 君の守るべき女の子は 私じゃなくて彼女でしょ? どうしてここまでして 守ってくれるの? 「またお前かよ」 将吾が立ち上がり 片岡に殴り掛かろうとした時 体育科の男の先生が来た。 将吾は捕らえられ 連れていかれた。 静まりかえる校内。 私と片岡二人きり