隣のキミ



《今日大丈夫だった?》

《うん。ありがとう》

《お前どうすんの、
 あいつと。》

《別れるよ、明日にでも》

《まじかよ。大丈夫なの?》

《多分ね》


そうやって
心配してくれるだけで
不安とかが吹き飛んだ。


片岡遼は大切な友達。
私にとって必要な人。

片岡には彼女がいたし
なんとも思わなかった。
そう、ただの同じクラスの
友達にすぎないんだ。



《彼女とどう?》

《まぁ…ラブラブ(笑)》

《良かったね~。
 あたしの事はもう
 心配とかしなくて
 大丈夫だからちゃんと
 彼女大切にね。》

《おうよ》


胸のちくちくは、
何なんだろうか。

『心配しなくていいから』

そう言ったらもう
私を守ってくれる人が
いなくなってしまうから?

片岡が遠くになって
しまうからなの?
片岡が今日の様に
もう守ってくれなくなるから



不安 寂しい 嫌だ