隣のキミ



こういう噂が
広まらないのは、
将吾が怖いから。

噂をした人全てを
裏の友達を使って
何をするか分からないから。

そこまで酷い人だという事は
まだ高校では広まっていない


「とにかく、みんな
 あたしの事は平気。
 本当にありがとう」

「それなら…いいけど」



もう友達を心配させたくない

そう思った私は
明日にでも別れる事を
決意した。

何をされても
慣れてるから―――――。

きっと大丈夫。
これでもう解放される


「あたし、ちゃんと
 別れるから!!
 心配しないで。」

「うん」



そんな夜に
片岡からメールが来た。

片岡遼子という文字が
表示されただけで
少し笑顔が戻った。